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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

沖縄で米兵が女子中学生に暴行~「沖縄は怒っています」

2008-02-12-Tue
沖縄で、女子中学生が米海兵隊員に暴行されたというニュースが報道されました。マスコミで取り上げられ、国会でも取り上げられたようです。

同署によると、ハドナット容疑者は同8時半ごろ、同県沖縄市の繁華街で3人連れの少女たちに声をかけ、5分ほど会話。うち1人の少女が、自宅へ送ってもらえると思いバイクに同乗したが、基地外の容疑者宅へ連れて行かれ、キスやわいせつな行為を迫られた。怖くなって泣きだした少女を、ハドナット容疑者は車で連れ出した後、車内で暴行したという。
 → iza!:「14歳少女暴行で米兵逮捕 車で連れ出し車内で

「繁華街で少女をバイクに乗せた」というのがちょっとあれですが、事情はともかく、14歳ではいいわけができませんね。24歳なら(暴行して)いいということにはならないですが、バイクに(おそらく)喜んで乗ったのであれば、「お前も軽率だ」と言えなくもないかもしれないわけですが、相手が14歳ではたとえ合意であっても問題なのですからね。

仲井真沖縄県知事が怒りの声をあげました。当然です。

沖縄県で米兵が少女暴行容疑で逮捕された事件を受け、仲井真弘多知事は11日、県庁で記者団に「女性の人権をじゅうりんする重大な犯罪で、被害者が中学生であることを考えれば、決して許すことができず、強い怒りを覚える」と述べた。
 → iza!:「沖縄知事、14歳少女暴行事件で「強い怒り」」


沖縄県民も当然ですが、激怒です。

 少女暴行容疑で米兵が逮捕される事件がまた起きた。「犯罪を根絶できないなら米軍には引き揚げてもらうしかない」-。沖縄では強い憤りの声が上がった。

 米兵による犯罪被害者らの聞き取り調査に取り組んできた沖縄人権協会の福地昿昭理事長は「平成7年に起きた少女暴行事件を想起させる。『再発防止』『二度と起こらないように』という言葉が何遍も繰り返されてきたのに」と指摘。

 「軍紀が乱れていては沖縄は人の住める場所ではない。一軍人の犯罪では済まされず、日本政府も人権上の問題として取り上げるべきだ」と語気を強めた。

 → iza!:「「米軍は引き揚げろ」 少女暴行に沖縄県民激怒


そして、基地を持つ岩国市長も訴えています。

「非常に遺憾。そういった事件を起こさないよう教育を徹底しなければならない」と述べた。
 また、日米地位協定について「基地を抱える自治体と連携し、運用の改善を訴えていきたい」と述べた。
 → iza!:「米兵の少女暴行「教育の徹底を」 新岩国市長の福田氏

ちょっと、舌足らずかもしれません。一見すると「少女側に教育を徹底する」とも読めるので。文脈から「米兵への教育」という意味だと思うので。ただ、実際、そうも言えるんですね。この少女だって、「夜の繁華街で安易に身も知らぬ男のバイクに乗っけてもらう」ということをしています。これでは、あまりにも無防備というか、無知というか、危険の中に進んで飛び込んでしまっているわけです。

そこで、文科相のこんな言葉にもなってくるわけです。

渡海紀三朗文科相は12日、閣議後の会見で「あってはならないことで、厳重に抗議しなければならない。『二度とこういうことが起きないように』と毎回言わなくていいようにしてもらわなければ」と強い不快感を示した。また、「学校現場を通じて先生と生徒に注意を促すことが必要だ」と述べた。
 → iza!:「渡海文科相が不快感、学校に注意喚起へ

暴行したほうが悪いんです。そして、中学生ということを考えると、合意でもいけないんです。そうではあるが、やっぱり中学生も自覚しないと。言い方によっては、被害者の落ち度を指摘することに繋がりかねない発言ですが、ま、文科相という自分の管轄内のことについて、きちんと言ったと思います。そうは言っても、たぶん、親だって学校だって、「夜の繁華街がおもしろいから遊びに行け」なんて言ってないはずで、「身も知らぬ人のあとについていってはいけない」、「知らない人のクルマに(バイクといちいち言わなくてもわかるだろうと)乗ってはダメ」くらいのことは、それこそ子どもの頃から言ってると思うんです。それが、なんというか、冒険したい年頃というか、親や教師の言うことなぞ、屁とも思ってないというか、この子自身がどうだったのかは、正直わからないわけですが、もう、早い話が、今どきの若者は無謀なことを平気でやるなぁという感じです。そのあたり、ほんと、大切にしないといけませんね、自分のこと。

さて、そういう一般論はおいておいて、今朝のフジテレビ系列の「とくダネ!」でもこのニュースを取り上げてました。笠井アナが「得モリ」の中で「沖縄が怒っています。米海兵隊員が、女子中学生を……」と、この事件のあらましを説明しまして、小倉さんやその他コメンテーターが、例によっていろいろと発言していました。

その中で、コメンテーターの竹田圭吾がこんなことを言いました。「おそらく笠井さんは原稿を読んだだけのことだと思うのですが、『沖縄が怒っています』みたいな言い方をしましたよね。『沖縄が怒っている』とか、『沖縄県民が怒っている』ではいけないと思うのです。基地があるのは沖縄で、暴行されたのは沖縄の少女かもしれないけれど、国民の問題、日本の問題として取り上げなければならないと思う」(※録画してあるわけではないので、わたしの記憶によっています。要約というより「翻案」に近いものになっています)

わたしはこれを聞いてなるほどと思いました。笠井アナ自身も竹田圭吾の指摘を受け、思慮が足らなかったというような反省の弁を述べていましたが、そうなんです。ちょっと語弊のある言い方ですが、沖縄は日本を代表として基地を置いている、少女はその被害者でもあるのだ。ちょっと妙な言い方ですが、日本を代表して暴行されてしまったのだと。基地を沖縄に負わせ、被害を沖縄に負わせてしまっているのです。こういうときぐらい、沖縄といっしょに大いに怒らなくてはいけないのではないかと感じました

それと同時に、繁華街で夜、見知らぬ男のバイクに乗っけてもらうなんて、それは相手が米兵かどうかにかかわらず、そもそもいけないことなんですね。やはり、未成年をとりまく環境や教育がこんな状態でいいのか、真剣に見つめ直さなければならないと思います。

あと、全然関係ないけど、こういう「人気」って言葉に違和感がありますね。やっぱり、「人気ニュース」なんでしょうか? 「閲覧者が多いこと」と「人気がある」ということは同値ではないような。
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毒入り餃子の嫌な感じ

2008-02-06-Wed
まず、餃子は好きです。シュウマイよりも好き。

そして、「中国産毒入り餃子事件」。まだ断定的なことはなにも言えないけれど、なんとなく、中国の農家の残留農薬ということではない感じです。また、中国の工場の衛生体制が杜撰ということでもない感じ。むしろ、日本の要求にかなり応じた管理体制だったということが、むしろ証明されたというような気がします。こういうことが起きて完璧だったとは言えないにしろ、どうでしょう、ほとんどの人が予想する以上の衛生管理体制に思ったのではないでしょうか。少なくとも、事件後公開された映像などをみる限りでは。

つまり、日本が今まで問題にしていたほど、中国の農家とか中国の加工工場がいいかげんではなくて、むしろ、それなりにきちんとしようとしているのがうかがわれるという、皮肉にもそんな一面を映し出しているようにさえ思えるのです。

その上で、ちょっと気になる嫌な記事。
 → 局の独り言:「≪中国・天洋食品≫19歳の女性従業員が 蒸し器に閉じ込められ死亡する事故が

この記事読むと、不幸な死に方をした従業員がいて、それが充分に報われていないという印象があるのですよね。その家族を今回の容疑者にする根拠はなにもありませんので、軽々しいことはいえません。ただ、こういう報道があったと。

そして、こんなニュースもあります。

このほど大騒動を巻き起こした「中国製ギョーザ」の生産元・河北省の「天洋食品」でも、最近、被雇用者との間に労働争議が発生していたとの情報がある。年齢による不当かつ大幅なリストラや、雇用者の保険の未加入、極端な薄給と長時間労働などを日本のメディアが報じている。「これが元凶となって報復的犯行が行われたのではないか?」という不穏な説も出ており、中国の労使問題の溝の深さをうかがわせている。(翻訳・編集/愛玉)
  → <早分かり>守られぬ労働者の権利、「中国製ギョーザ事件」元凶説も―中国

不幸な死に方をした女性従業員に限らず、リストラや職場に対する不満がくすぶっていたという報道もあるわけですね。別の記事では具体的に書かれています。

工場周辺に住む関係者からは、同社の利益偏重を指摘する声が相次いだ。昨年12月末に工場を解雇されたという女性(45)は「男女を問わず40歳以上の人は全員解雇された。従業員の中には『農民工に保険はかけられない』と幹部から言われ口げんかになった人もいる」と話した。

 昨夏から工場を出産休暇中の20歳代の女性は「農民工に月1000元(約1万5000円)程度の薄給で長時間労働を課す一方、幹部たちには多額のボーナスが年末に支払われていると聞いており、工場に戻るつもりはない」と憤った。
 →  「<中国製ギョーザ>天洋食品、労働争議で不評 工場周辺緊張」 

でもって、今日、中国側の公安関係の担当者が、「一部の少数分子が動いたのか」というような、なんだかそんな発言をしたようです。

【北京=佐伯聡士】中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副局長は6日午後、「天洋食品」視察後に北京に戻った日本政府調査団と会談し、「中日友好の発展を望まない少数の過激分子が極端な手段に出たのかもしれない」と述べ、日中関係に不満をもつ者の犯行の可能性を示唆した

 ただ、同総局の王大寧・輸出入食品安全局長は会談後、記者団に副局長の発言について、「一つの可能性を示したものだ」と述べた。
  → 「「過激分子による犯行の可能性」中国検疫当局者が言及

「労働争議」とは別の、政治的な視点での「過激分子」という発言です。

この副局長のみならず、誰しも「可能性の一つ」を示すことしかできないわけですが、どうやら、たぶん、管理が悪いとか衛生感覚が乏しいという事故的な方向ではなくて、いろんな事情で工場への直接的な恨みを持つ者にしろ、労働条件その他の不満を持つ者にしろ、あるいは、日中関係におもしろくないという政治的な意図を持つ者にしろ、故意に毒物を入れたとうい方向に進んでいるような気がしますよね。日本の調査を見ても、中国の発表を見てもそっちを示しているように思われます。

そこで、わたしはちょっと思ったんですね。

もし、そういう方向で捜査して、果たして犯人が出てくるものだろうかって。まず、日本なら、ちょっとなかなか難しいかもって。容疑者は幾人かはあげられても、決定的なものはなかなか出てこないで、もう一度入れられるんじゃないかってみんなビクビクして過ごすような、そんな感じになるんじゃないかなって、思うんですよね。日本なら。

ただ、なんとなく、中国が怖いのは、犯人が見つかるような気がするんです。統制国家というか、なんというか、政治的な過激分子なんて視点は、なんとなく、この機会を利用して、本当だろうがウソだろうが一掃してしまいたいって、なんかそんな恐ろしい展開もありそうだなんて思えてしかたがないのですが、それって、わたしだけでしょうか。念のために、書きますが、現代の日本はともかく、戦前の日本ならそういうことをしかねないと思います。統制国家って、そういうことができるくらい警察はつよい権限があるんじゃないかって、それが最初の嫌な感じです。

でも問題はそのあと。見つかった犯人が真犯人なら、ま、一つの事件の解決なんでしょうが、果たしてそれで毒物の混入は止まるのかということです。その人が真犯人だろうとなかろうと、それでもまだ、毒を入れ続ける人がいるんじゃないだろうかって思えてしまうんです。もし、工場に恨みを持ってる人が真犯人でその人が今回逮捕されても、あるいは、なんとしても真犯人をあげなければ、特にオリンピックを控えた国家的な信用、国家的なメンツが丸つぶれで、また、今後の日本を始め多くの国との流通にも影響をするとなると、なんとしても犯人をあげると思うんですね。強引なことをしても。その結果が、また、毒を入れるという行為に結びつくのではないだろうかって、考えると、なんだかとっても絶望的で、鬱々とした気分になってしまうのですよね。

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教育にも「偽装」~学校ぐるみ偽装カリキュラム

2006-10-25-Wed
先日、富山県の高岡南高校で、3年生197人のうちのほぼ全員が、学校の指導どおりのカリキュラムでは、必修科目である世界史を履修していないという現象が生じてしまい、このままでは卒業ができないということが発覚しました。そこで、今後、授業後や土日、冬休みなどで補習授業2単位70時間実施して、卒業単位を補って卒業条件を満たすようにするという対策をとるそうです。

必修「地・歴」履修漏れ、3年生卒業ピンチ…高岡南高
 富山県立高岡南高校(篠田伸雅校長、生徒数557)で、3年生の全生徒197人が、2年時に世界史など地理歴史教科の必修科目を履修していなかったことが24日、わかった。
 全文を読む…

どうも、読売新聞の記事によると、学校ぐるみで計画的に、県の教育委員会に届け出た教育課程表と違う内容のことを実施していたということのようですね。そして、修得単位や成績を記録しておく「指導要録」には、あたかもきちんとやっていたように記入していた模様です。

ちょっと待て。

まず、これは公文書偽造じゃないの? 有印公文書偽造じゃないの? 姉歯がやっていた設計図の書き換えだっけ、あれと変わらないですよね。医者がカルテ改ざんしたとか、銀行員が通帳を改ざんしたとか、そういうレベルなのでは? それを学校ぐるみでしたって。※関連追記あり。

それと、教育委員会に届けていたのと違う内容って、これって、なんていうのですか? 詐欺罪にもなるんじゃないかな。保護者や生徒からしたら詐欺で訴えることが可能じゃないのでしょうか。高校卒業の資格を得られるということで入学したのに、このままではそうならないのだから。詐欺罪で立件が可能なんじゃないの~。

もちろん、そうならないために、無償で補習授業をするっていうですけどね。ほぼ200人の生徒だから、5クラスになると思うんですよね。1クラスで70時間、5クラスだと350時間ですね。そんなに「世界史」の先生がいるの? 高岡南高校って。クラス数分の5人いたと仮定してたら、その人が余分70時間の授業をやれるものなのかな。それとも、臨時に先生雇うのかな?だとしたら、また、税金だよね。公文書偽造、詐欺の上に、対策にまた税金使うのかぁ

まさか、また、世界史を教える資格のない他教科の教師に自習監督でもさせて、偽装の上に偽装を重ねるか? 「やったことにしておく」が通じなかった上に、また、「やったことにしておく」を積み重ねて、いったい、何を生徒に教えているんだろうってなことですよね。まるで、うまいごまかし方、うまいつじつまの合わせ方、世の中がいかに腐っているかってことを、今さらながらダメ押しで教えているようなもんじゃないですか。 

それが、富山県立高岡南高校だけでなくて、10県65校生徒数にして11,000人なんですよね。ひどいなぁ。これは。

単位不足:10県65校、生徒数は1万1000人に
 富山県立高岡南高校で発覚した履修単位不足問題で、新たに青森、岩手、山形、福島、石川、福井、愛媛、広島、栃木の各県の公私立高校でも必修科目を履修せず同様の単位不足になっていることが分かった。単位不足はこれで10県65校、生徒数は約1万1000人に上った。各県教委や学校は単位不足の3年生が卒業できなくなるおそれもあるとして、3年生への補習授業を検討するなど対応に追われ、文部科学省も全国調査を行う。
  全文を読む……

文部科学省は全都道府県を調査するって。もっと増えそうな気がしますね。

耐震偽装マンションと変わらない、偽装カリキュラムってなもんですね。偽装教育です。こんなことをしておいて、今の若者は常識がないとか、教養がないとか、第二次大戦でアメリカと戦ったことを知らないだとか、近隣諸国にどういう迷惑をかけたか知らないだか言われちゃってるわけですよね。なんだか嘆かわしいです。受験優先、成果優先主義って。

なんだか、合わせてってこともないんでしょうけど、教育改革のニュースやっていて、内閣の有識者会議か文科省&中教審かで主導権争いのようになってるんですけど、そんなニュースをラジオで聞いてたら、競争原理とか規範意識ってのがちょっとキーワードみたいだったんで、なんとなく笑えてきた。規範意識がないのは、誰なのって。

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容疑者死亡の少年犯罪と報道

2006-09-09-Sat
山口県周南市の徳山工業高専で中谷歩さんを殺害した容疑で逮捕状が出されていた、同級生の19歳の男子学生の遺体が発見されました。被害者の冥福を祈るとともに、容疑者の自殺により、動機などが明らかにされることなく、事件が終焉を向かえたことに、ますます被害者のご両親は救われないだろうなという思いがしました。

追加の報道によると、19歳男子学生は犯行直後、そのまま量販店で自殺用のロープを購入して、位置的には学校と自宅の間にあたる山林で首を吊ったようです。被害者の冥福を祈るのはもちろんですが、それとともに、この場合も、とりあえずは「容疑者の冥福も祈る」とも書くものなんでしょうか。それとも「俺は冥福を祈ってやらない」と書くのがいいんでしょうか。そこはちと迷います。

さて、少年の死後、少年の実名や顔写真について公開して報道するかどうかということで、マスコミの対応がわかれたのは興味深いことでした。というか、横並びでなく別れたのが、わたしにはおもしろく、また、嬉しかったです。いろんな意見があっていい。

わたしは、少年法の趣旨が「少年の更生」であるので、容疑者が死亡した団塊で、少年法の理念を理由に実名や顔写真を公開しないというのはおかしいと思っていました。むしろ多くのマスコミは、よしこれで禁止するモノはなくなったぞとばかりに、どこも競うようにして掲載するだろうとふんでいました。

ただ、そう予想は立てていたのですが、いったい今さら報道してどういう理由があるんだろうとも同時に思っていました。今さら、名前を知って、写真を見て、だからどうよって、ま、思わなくもない。せいぜい、遺体が発見される前にネットに流れていた名前や顔写真のネタが、ガセだったか、本当だったかを確かめるくらいしかないぞ(笑)と。

実際、購読している読売新聞の朝刊第1面で顔写真と名前が載っていたのですが、一番最初に思ったのは、「あ、やっぱり載せたか?」という、「扱い方」に関してなんかコメントしてないかという方が興味があって、その後になって、19歳の学生の顔写真を見て、ふ~ん、わりと普通の子だったなと思い、名前に至っては記憶に止まりませんでした。

したがって、毎日新聞がマスコミ各社の報道ぶりをまとめた記事は、非常に興味深くみました。

まず、毎日新聞の見解。

 毎日新聞は、少年法の理念を尊重し、事件発生以来、容疑者の少年を匿名で報じてきたところ、少年の死亡が確認されました。新たに重大な罪を犯すなど社会的利益を損なう危険性もなく、匿名報道を続けています

 少年事件の報道に当たって、毎日新聞は、個別の事件ごとに多角的に取材し、法の理念を踏まえ総合的に検討して紙面化しています。従来から報道指針として、少年事件は匿名を原則としていますが、新たな犯罪が予測されるときや社会的利益の擁護が強く優先するときなどは実名で報道することもある、と定めています。今回の事件はこの例にあたらないと判断しました。

なるほど。一理あります。「今さら公開することに意義を感じない」という点はわたしの感覚と同じです。

これは朝日新聞、日経新聞、産経新聞、山口新聞などにも共通しています。いわば、「少年犯罪は匿名報道が原則で、それを実名で報道するには再犯などの危険性があるなど特例的な措置で、死後もその原則をあてはめる」と考えていると言えるでしょう。NHKは死後のことに関してコメントしないので、こっちに近いのでしょう。

一方、実名報道した三社(読売新聞、日本テレビ、テレビ朝日)の意見も紹介されています。細かないいまわしはもちろん違いますが、「死亡により少年法の規定(61条)の対象外になった」ということと、「19歳という年齢(ほぼ成人)」「事件の凶悪さ、重大性、社会性」などの3点をその理由としてあげています。

また、匿名報道を続けている中には、東京新聞のように「取材拠点のない地域の事件」という理由で、共同通信の方針に従うというところもあります。あるいは独自に写真が手に入っていないのかもしれません。

この共同通信の考え方は「死亡で少年法の影響はなく、実名報道に切り替えることも可能だが、あえて実名を報道する理由が疑問」というもので、わたしの考えにもっとも近い。そして、いわば読売的立場と毎日・朝日的立場の中間と言えるでしょうか。共同通信のほか、TBSはこっちに近いと思います。

時事通信は「少年の自殺報道」という原則にあてはめています。「自殺報道で家族の名誉を傷つけるケースでは匿名で扱ってきた」という。これも一つの見識でしょう。さらに「容疑者死亡で少年法の規定の対象外になったともいえるが、今回は容疑者が今後裁判で釈明する機会も失われており、総合的に判断した」んだそうです。けっこうなことで。でもこの理屈なら、少年に限ることはないですよね。成人の自殺報道でも言えるし、成人の容疑者死亡でも言えます。

テレビ東京は「19歳という年齢を考慮すると、実名報道に切り替えるかどうか議論のあるところだった。しかし、本人の死亡で事件の真相解明は困難な状況になっており、罪が確定できない段階では少年法の趣旨を尊重する結論になった」んだそうです。死者にも少年法の趣旨をあてはめようという、毎日・朝日に近い立場かもしれませんが、ちょっと変。罪が確定したら(たとえば遺書でも出てきて)、報道するの? 成人の容疑者死亡で真相解明困難で罪が確定できないときは報道するの? その根拠は?と聞きたくなります。

あと、フジテレビ。「総合的に判断した」だけしかコメントしてません(笑)。ちょっと無責任かも。マスコミとしてちと恥ずかしくないの。問題外~。

ちなみに、週刊朝日は実名報道だそうです。
→ 「朝日新聞は匿名でも週刊朝日は実名報道…高専生殺害

そうそう、週刊新潮は9月7日発売(遺体発見前)にすでに、実名・顔写真報道でした。(少年法61条に罰則の規定はないようです)
→ 「高専生殺害の手配少年、週刊新潮が実名と顔写真掲載」 

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