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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

ドラマ:「CHiLDREN チルドレン」~DVD

2009-09-04-Fri
NHKのドラマ「ハゲタカ」の大森南朋は、カッコよかったのですが、その他の作品の大森南朋はそうでもありません。ダサい役というとあれですが、もう少しぼんやりした役をやってるように思います。ま、全部見たわけではありませんけど。でも、この「チルドレン」に出てくる大森南朋はカッコいいです。見てくれのカッコよさというのではなくて、本物の持つカッコよさみたいな感じで。

若い家庭裁判所調査官のドラマです。主演は坂口憲二。経験不足と真面目すぎるという点があって、担当する子どもたちにナメられてしまいます。誠実で真剣なんですけど。その良き先輩の役に、ちょっとハチャメチャなところがあって、実はそれが子どもたちの信頼を得るのに役立っているという、ドラマにはありがちな役設定なんですが、そういう先輩を大森南朋です。二人のコンビは一種の凸凹コンビの典型なんですが、それがおもしろいです。

万引き常習犯の少年(三浦春馬)の事件の担当になった武藤(坂口)は、呼び出しに応じてきた親子の印象がひっかかりすっきりしないでいます。一方で先輩陣内(大森)は仕事のことよりも、堅物武藤が一目ぼれした女性三春(小西真奈美)をなんとか武藤に紹介し、うまくいかせてやりたいようで、おせっかいに見える行動をしてきます……。その女性に個人経営の書店に勤務しているのですが、万引きが耐えません。三春が、なぜだか、少年たちが日々万引きをしているのに気づきながら捕まえるどころか、注意一つしないでいるからです。そのわけは……。というような設定です。

話の中心に犯罪です。その一つに万引きがあります。罪を犯してしまったものの更生の問題があります。裁判とは人を罰するのが目的でなく更生させるのが目的であるという、建前論というか理想論と、その難しい現実の問題もあります。また、罪を犯す理由や事情、心理などもとりあげていると思うのですが、果たして、ドラマとしてどこまでそこを深く描ききれているかという点は、やや疑問です。

映画でなくて、WOWWOWのドラマWのシリーズです。連作でなくて、単発です。
 → WOWWOW:ドラマWのページ

原作は伊坂幸太郎。

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ドラマ:「蒼い瞳とニュアージュ」~DVD

2008-11-18-Tue
ドラマWシリーズのDVD化です。

蒼い瞳とニュアージュ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2008-06-25)
売り上げランキング: 4874
おすすめ度の平均: 3.5
4 共演者を替えて続編を
3 25歳のフカキョンは衣装も豪華で女っぽさが上昇中。一方ドラマの出来は石橋凌以外は最悪に近い
3 面白い
4 面白いほうだと思う。


主演は深田恭子。かわいくて、金髪で、ブランド志向で、今風で、って、つまりは、ま、「セレブ」な感じで、でもって芯はしっかりしてて、優しくて、冷静な、ま、実際にはなかなかいそうにないマンガッチックな臨床心理士の役をやってます。ほんとうにマンガみたい話なんですが、迷走する現代人の一面を描き出しているとも言えます。

孤独と絶望と、不安、そして、その解決を、宗教というか信仰というか、何か、外部への憧れというか、妄信に近いものによって救済されようとしているという、若者も大人もそんな感じですね。そしてそれに漬け込んで成功しようという大人もいて、それがさらに孤独な子どもたちを作っていってしまうというか、ま、そんな現代が描かれます。

こうしたものを「現代社会の病理」などというのかもしれませんが、そういう閉塞した社会におきる、愉快犯のような謎の連続自殺事件。「自殺」と言っても、爆発とか、立て篭りとか、周りを巻き込むからたちが悪いのです……。ま、「アキバ事件」のように、自暴自棄になって、誰でもいい、何でもいいから、事件を起こして自分も破滅するみたいな感じなんです。その事件の裏には、何か、現代人共通の心の隙間みたいのがって、そこを漬け込もうとする「悪人」を、妙に、軽くて明るく、何も考えていないような深キョンが、マイペースに解決していくという、一言で言うとそんなドラマです。

深刻な話題を漫画的に描くという、今風のつくりのドラマかもしれません。思えば、こういうノリのマンガはそれなりに好きで読んでいるのですが、どうなんでしょう、ドラマってことになるとちょっとどうかなと思ってしまうのですが、深キョンならでは。なにか許せてしまうから不思議です。

深キョンきらいでなかったら、面白いです。



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ドラマ:「震度0」~DVD

2008-11-08-Sat
横山秀夫のベストセラー小説の映像化です。WOWOWのドラマWシリーズです。

震度0
震度0
posted with amazlet at 08.11.08
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2008-04-23)
売り上げランキング: 9866
おすすめ度の平均: 5.0
5 よくまとまってる!
5 非常に横山秀夫っぽい。
4 やっぱり記者会見見たかった
5 原作よりも良いかも。
5 サスペンスの一級品

 → ドラマW「震度0」の公式ページ

とてもおもしろいです。サスペンスとしてもおもしろいですが、権力と体面、保身、組織と個人、正義と真実、愛……、県警組織のトップを巡って、そうしたものが非常に複雑にからみあった、現代ドラマとしておもしろくできています。

阪神・淡路大震災が発生した1月17日に、その周辺の県の警察署(ひょっとしたら愛知県警です。免許証の住所が「南設楽郡」ってなってますんで……)で、一人の実直な警務課長が失踪してしまいます。これが事件の発端です。県警察組織のトップは、犯罪捜査や市民の安全と同じくらい、いや、たぶんそれ以上に、自分たちの組織の体面や、自分自身の保身を重視するのです。実際、仕事でミスをおかしたくない、失敗で積み上げた努力を無駄にしたくないのは、警察組織の人間に限らず、公務員だろうと民間だろうと共通する意識だと思います。

それが、利潤を追求する企業でなく、悪をとりしまる正義の体現者たるべき警察官であるところが、このドラマをおもしろくしてくれています。終盤、事件の真相がわかりかけたころに語られる、失踪した刑務課長の妻(余貴美子)の「みんな、おんなじ警察の仲間のはずなのに、誰一人夫を心配してくれる人がいなくて、だんだんと警察の人があまりにも身勝手に思われて、あまりにも夫がかわいそうで……」という言葉は辛辣です。真面目に勤めてきた夫の失踪捜査なのに、身の上を心配するだけでなくて、自分たちの権力闘争や保身を優先して捜査をしていることに対する直接的な批判なのです。

おもしろい、おススメです。

あと、Amazonのレビューの人も書いてるけど、「記者会見」が見てみたいですよね。



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