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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

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「ツバメ」の話~コロナで

2006-05-18-Thu
GWも終わり、沖縄県では早くも梅雨入りし、台風1号発生の情報も流れています。そうかぁ。ちと、プチ予言しておきますけど、今年は台風の当たり年です。みなさん、対策をしっかりしましょう~。

さて、これです。
tuba1.jpg


おわかりですか? ツバメが防犯カメラの上に巣作りしちゃいました。
tuba4.jpg


よく行くシネコンの一画です。こんな貼り紙~。この貼り紙一枚が、ただのツバメに対する愛と、お客に対する配慮をあらわしているようで、心が和らぎます。
tuba32.jpg


ツバメは3月から5月くらいに渡ってくる鳥でして、「桜前線」とならんで「ツバメ前線」なんてのもあって、「春の飛来日を記録する」ことによって季節の移り変わりを知る一つの指標になっているようです。ツバメ観察全国ネットワークなんてのもネット上で活動しているのですね。

じゃ、ほかに季節前線に使っているトリはというと、NPO法人バードリサーチでは、春の調査では「ツバメの飛来日」以外には、「カッコウの飛来日」「ホトトギスの飛来日」「アオバズクの飛来日」「ウグイスの初鳴き日」「ヒバリの初鳴き日」というのがあるようです。これを各地で記録し連携することで、春を知るということになるわけです。

秋にもありまして、「ジョウビタキの飛来日」「ツグミの飛来日」そして「モズの初鳴き日」を記録しているようです。

ツバメと言えば、斎藤茂吉の短歌を思い出しますね。初期の代表作。

のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて
  足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり


茂吉は母の危篤を知り帰郷、母をに添い寝して看病をしますが、この歌では「死にたまふなり(死んでおしまいになった)」とあるので、もう亡くなられたのです。おそらく亡くなってから間もないころだと思います。

ふっと梁を見ると、ツバメが巣を作っています。ツバメは雛が飛べないうちは親鳥が餌を獲り、巣に戻って口移しに雛に餌を与えるのです。民家の軒下などに巣を作るのでそういう光景をよく目にしますが、考えてみればにツバメに限らず多くのトリはそのはずなのです(カッコウやホトトギスのように拓卵するものもいます)。

だから別にツバメでなくてもいいのですが、実際ふっと梁を見上げるとそういう光景があったということです。巣で待つ雛に餌を運び与える親ツバメに、育ててくださった、死に給ふ母の姿を二重写しのように見るわけです。ああ、母もそうだった、自分もそうだったと……。それが「たらちねの」という枕詞によって、まさに文学的にみごとに結びつけられているわけです。

先日5月14日は斎藤茂吉の誕生日でした。

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5 近代短歌の源流

連作「死に給ふ母」も載ってます。

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