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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「テシス~次にわたしが殺される」~DVDで

2006-12-15-Fri
マニアというか、オタクというのは世界共通どこにでもいるものでして、性や暴力という内容のものになってくると、人間の根元的な欲求とかかわってくるものですので、地下に潜りながらも、文書、図画、映像、音声と脈々と形態を変えながらも、歴史的に生き続けてきたきたと思います……なんて、ずいぶん大げさなんですが、いいたいことは、別に、わいせつ動画や残酷動画の流通がネットの世界に限ったものではなかったろうということがいいたいわけです。ま、それにしても、今年のYouTubeの注目度に象徴されるように、デジタル動画が非常に身近になったことは確かで、以前はアングラなものでしかなかったものを、より表層に、そして身近なものに(とくに年齢や性別を問わずに)してきたこともまた事実だと思います。

さて、スペイン映画のサスペンスもので、そして傑作を見つけました。★★★★★です。

テシス
テシス
posted with amazlet on 06.12.15
ポニーキャニオン (2000/03/17)
売り上げランキング: 84498
おすすめ度の平均: 5.0
5 あのアナは大人になっていた!
5 もっと知られても良い秀作
5 純粋なサスペンス


タイトルの「TESIS」はスペイン語翻訳サイトでみると「説」と翻訳されます。「学説」とか「仮説」とかいうときの「説」ですね。内容を見たあとで推察するのですが、実際どういうニュアンスにしたかったのか、ちょっとわかりにくいのです。たぶん、主人公アンヘラ(アナ・トレント)は女子学生で、「映像と暴力」という論文(「説」関係あり)を書くために、資料として暴力的な映像を探すんですね。

その「暴力的な映像」が実はやっかいの元になってくるわえけですが、その映像を見ていたある人物が死ぬわけです。アンヘラは自分の専攻から「ビデオ映像で人を殺せるのか?」というような、妙な考えが浮かび(これも「説」ですね)、調査をしないではいられなくなります。

調査をしていくうちに、いろんな人に近づくわけですが、真相(真犯人)についてあれこれ推理(これも「説」ですね)を思いついて、なんというか、よけいに怖がった苦しんだりしていくわけです。アンヘラ自身の恋心も加わって、希望的な解釈をしたり、いや、希望的に解釈しようとしているということに気づいたりして、アンヘラ自身の推理も、それにつき合う形の見る側の推理も二転三転という感じで、すごくおもしろいです。

これはサスペンスの典型というか、一つの完成例のような気がします。

そして、ちょっと嫌なのは(作品の価値を落とすことはないですけど)、アンヘラたちを事件に巻き込むきっかけとなった「暴力映像(映画の中では「スナフフィルム」というような言い方をしていましたが)」の一面をとりあげているのですが、実際にこういうことは、世界各地でいくらでも起こっているんだろうなと思うと、ほんとうに嫌で、背筋が寒くなります。

エドゥアルド・ノリエガも出てます。

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映画:「ボーダーライン」~DVDで

2005-08-16-Tue
「ボーダーライン」というのは、精神医学的な専門用語らしいのですが、わたし自身よくわかりません。

「健康」と精神病の境界の状態かと思ったりもしたし、ネットで調べると「神経症と統合失調症の境界」という意味で使われることもあるようです。また、「境界性人格障害(Borderline Personality Disorder)」(境界型人格障害)という言い方もあって、最近ではこれが市民権を得つつあるのかなという感じです。

そんな精神医学関連用語をタイトルにしたこの「ボーダーライン」ですが、犯罪者や容疑者、受刑者の精神医学面を担当する刑務所勤務の精神科の女医を「バウンド」のジーナ・ガーションが主役を演じています。

ボーダーライン

サスペンスとしてはありがちな展開なのですが、原作はきっとおもしろいだろうと想像します。

刑務所勤務の精神科医ライラ(ジーナ・ガーション)は有能ながら、子ども(娘二人)の養育権を法廷で夫と争う立場です。その裁判で夫に敗れ、子どもが夫と婚約者の元に連れ去られた夜に事件は起きます。その夫と婚約者が殺害され、娘二人は不思議なことに安全に助け出されるわけです。

このタイミング、この不自然はないと、容疑は次第に主人公ライラにかけられていくわけですが、事件の捜査にあたる恋人の刑事、ライラの過去などをからめながら、ライラが身の潔白を証明しようとするのだが……という展開なのです。

これ、ライラの側から作ってしまったところに、構成をひとつおもしろくなくさせていると思います。「ライラが身の潔白を示そうとする」と説明してしまっては、この話の最大のおもしろさがなくなってしまうと思うのです。

むしろ、ライラに惹かれる刑事の立場でこの話を組み立てるとき、ありがちなのには違いないのですが、愛する女がやはり真犯人なのではないかという疑いと自らの愛と葛藤みたいのも描けるのではないかと思うのですね。実際、ほんとうはどうなの? ひょっとしたらライラが犯人なのでは? という疑惑も、ジーナ・ガーションは悪女の役もできそうなだけに、十分演じられると思うのですけどね。そういう意味で作りにちと不満です。

過去のジーナ・ガーション関連記事
 → 落語調「長屋のテンプレ」


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映画:「ミスティック・リバー」~DVDで

2005-02-19-Sat
(※ややネタバレ 見てない人は      な部分を読まないことをお薦めします。)

ケビン・ベーコン、ショーン・ペン、ティム・ロビンスが共演しています。彼らは幼なじみで、少年時代にちょっとした一つの事件に巻き込まれるという役所なんですが、その過去をもつゆえに、少し遠ざかっていた三者が、大人になった後で、ある女性の死に関して再び交流を深めざるを得なくなるわけです。刑事、被害者の父、容疑者の一人として……。だから、その設定に気づくのが早ければ早いほど、逆にそこにある、ひとつのトリックにひっかかっているとも言えるのですね。  ※ドラッグすると読めます。

ストーリーは、ま、その事件をめぐるそれぞれの関わり方と、意外な真相、そしてまた新たな運命を抱いて生きていく人々、その人々の生きざまを知っているのか知らぬのか、「ミスティック・リバー」は今日も淡々と、そしてどんより流れていくってな感じなんです。

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉
ワーナー・ホーム・ビデオ (2004/07/09)
おすすめ度の平均: 3.27
5 静かで深いミスティックリバー
5 恐怖の傑作
5 ほの暗い川の流れは


先日、仕事上の関係で、高校時代の仲間となんと職場で顔を合わせました。大きな取引はないものの利害関係で言えば、彼とわたしが今の仕事を続ける限り、彼のお得意様の一つにわたしの勤務先の会社がなることは明確な上、その品物の発注に関してはわたしが実質上の決定権(もちろん決裁は上司なのですが)をもっているわけです。なんというのでしょう。そういう新たな関係が、疎遠だった二人の間に強引に割り込んでくる……。なんというか、非常にいやで迷惑な感じです。以前のようなある種のなれなれしさに、自然にもどれないというか、何かがそこにできてしまっているような感じなんです。

ま、この「ミスティック・リバー」では、そこにあるのが「殺人事件」であったわけです。三者が強引に関係を作らなくてはならないってわけで、なんというか、その暗さ、重さがどんよりとただよう作品です。派手なアクションで解決したり、不自然な大団円を迎えるよりも、そりゃリアリティがあるのですけれどもね。

現実的な大人の(エロという意味ではなくて)サスペンスにもなっていると思います。

あと、あまり本質とは関係ないですが、「オペラ座の怪人」のヒロイン、クリスティーンを好演した、エミー・ロッサムが被害者役で死体しています。なんだ、昨日の娘(オペラ座で見た)が死んでるじゃないかって、妙な感動を覚えました。(笑)

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