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- 10/30 映画:「サスペクト・ゼロ」~DVDで - シアター
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映画:「サスペクト・ゼロ」~DVDで
2006-10-30-Mon
ミステリーというよりも、サスペンスですね。少しスリラーの要素も入っているし、ま、ミステリ要素(「誰が犯人か」というよりむしろ「なぜ殺すのか」)もSF的な要素も加わっています。
わたしの評価は高いです。主人公の刑事が心理的に追い込まれていく様子と、「犯人」の動機にスポットがあてられがきちんと描かれているというところがポイントが高いです。そして、まぶたを切り取られ、眼球を剥き出しにした死体のグロさもいい。猟奇連続殺人の前に「怪奇」をつけたいですね。別の猟奇殺人も登場しますけれど。
悪の狂気と善の狂気
敵か?味方か?
「予告編が出来すぎ」のパターンの映画でした。
以下ネタバレです。※の間をドラッグしてください。核心部分だけを抽出して書いてあるので、これから見ようという方には読むのはおすすめしません。おもしろさが半減します。
※この事件の一つの鍵は「イカロス計画」にあります。そもそも軍事目的で始まった計画です。超能力による遠隔透視を用いて、敵の軍備や作戦展開の状況などをキャッチしようというものだったのですが、戦後犯罪捜査にも活用する計画が進んだわけですね。どこでどのような殺人が行われているかを超能力で読むわけです。また、未来を予知できるようにもなるようでもあります。
しかし不幸なことがありました。その能力は訓練により強化されるわけですが、必ずしも的確に制御できるとは限らないことです。見たくないものが見えてしまう。軍備増強が見えたりするにはいいというか、冷静に勝つようできるわけなんですが、犯罪捜査への応用の場合は、加害者側の憎悪というか、悪というか、悦楽というか、そういう気持ちと、犯罪被害者の側の恐怖とか悲しみ、苦悩みたいなそういう気持ち、その双方の気持ちを直接感じとれてしまうわけです。感じ取れてしまうというか、共有しなくてはならなくなるというか。
それが、このイカロス計画の最も恐ろしい点でした。透視者がその重さに耐えきれないのです。犯罪を捜査するにしたがって、また、感度がアップするにつれて、加害者の悪の心や、被害者(殺されたり、暴行されたりした)の叫びがリアルに感じられ、また、蓄積していくのです。想像を絶するストレスです。その恐怖がこの作品のテーマです。※
そういう現代の科学常識ブラスアルファを扱っているという意味では、先日の「クライシス・オブ・アメリカ」に作品構成が近いと思います。事件の背後にそうした「非常識な技術があるのではないか」と気づいた人が、半ば無能扱い、狂人扱いされるのも、ま、パターンといえばパターンなのでしょうが、よく似ています。
おもしろかった。


わたしの評価は高いです。主人公の刑事が心理的に追い込まれていく様子と、「犯人」の動機にスポットがあてられがきちんと描かれているというところがポイントが高いです。そして、まぶたを切り取られ、眼球を剥き出しにした死体のグロさもいい。猟奇連続殺人の前に「怪奇」をつけたいですね。別の猟奇殺人も登場しますけれど。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/08/24)
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おすすめ度の平均: 




以下ネタバレです。※の間をドラッグしてください。核心部分だけを抽出して書いてあるので、これから見ようという方には読むのはおすすめしません。おもしろさが半減します。
※この事件の一つの鍵は「イカロス計画」にあります。そもそも軍事目的で始まった計画です。超能力による遠隔透視を用いて、敵の軍備や作戦展開の状況などをキャッチしようというものだったのですが、戦後犯罪捜査にも活用する計画が進んだわけですね。どこでどのような殺人が行われているかを超能力で読むわけです。また、未来を予知できるようにもなるようでもあります。
しかし不幸なことがありました。その能力は訓練により強化されるわけですが、必ずしも的確に制御できるとは限らないことです。見たくないものが見えてしまう。軍備増強が見えたりするにはいいというか、冷静に勝つようできるわけなんですが、犯罪捜査への応用の場合は、加害者側の憎悪というか、悪というか、悦楽というか、そういう気持ちと、犯罪被害者の側の恐怖とか悲しみ、苦悩みたいなそういう気持ち、その双方の気持ちを直接感じとれてしまうわけです。感じ取れてしまうというか、共有しなくてはならなくなるというか。
それが、このイカロス計画の最も恐ろしい点でした。透視者がその重さに耐えきれないのです。犯罪を捜査するにしたがって、また、感度がアップするにつれて、加害者の悪の心や、被害者(殺されたり、暴行されたりした)の叫びがリアルに感じられ、また、蓄積していくのです。想像を絶するストレスです。その恐怖がこの作品のテーマです。※
そういう現代の科学常識ブラスアルファを扱っているという意味では、先日の「クライシス・オブ・アメリカ」に作品構成が近いと思います。事件の背後にそうした「非常識な技術があるのではないか」と気づいた人が、半ば無能扱い、狂人扱いされるのも、ま、パターンといえばパターンなのでしょうが、よく似ています。
おもしろかった。


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